米国株:HII(ハンティントン・インガルス・インダストリーズ)について。ミリオタの見解
2011年にノースロップ・グラマンから分離独立して発足しました。
アメリカ海軍の原子力空母の設計・建造・燃料交換が行える唯一の企業であり、原子力潜水艦を建造できる2社のうちの1社でもあります。
またアメリカ海軍艦艇のうち、HII(前身も含む)で建造されたものは約70%にも達する寡占企業です。
原子力空母、潜水艦は今後も海軍の主力戦力です。
また技術的にも機密的にも新規他社の参入障壁も高いです。
現在の米海軍の戦力について:
原子力空母11隻と揚陸艦31隻、原子力潜水艦71隻を中核に、80隻以上の巡洋艦と駆逐艦(全てイージス艦)など主要水上戦闘艦約270隻を保有しています。
HIIは現在224億ドルの受注残を抱えています
- 原子力空母:現在11隻を運用中
- 2015年以降、5年に1隻のペースでの建造が予定されている
- ジェラルド・R・フォード級×1(1隻建造中、1隻計画中)
- ジェラルド・R・フォード(CVN78 Gerald R. Ford) - 2017年
- ジョン・F・ケネディ(CNV79 John F. Kennedy) - 2020年就役予定
- エンタープライズ(CVN80 Enterprise) - 2025年就役予定
- ニミッツ級×10
原子力潜水艦:現在70隻ほどを運用中
アメリカ海軍は退役が進むロサンゼルス級原子力潜水艦の置き換えのため、バージニア級原子力潜水艦の建造を進めている。
他国の海軍力:
軽空母:2隻 ※F35戦闘機運用のため改装予定
対潜水艦用のヘリ空母:2隻
防空イージス艦:7隻(1隻建造中)
通常動力型潜水艦:23隻(1隻建造中、2隻計画中)
中国海軍:1996年の台湾海峡危機の際に、接近する米空母部隊に威圧され沈黙を余儀なくされた。この苦い経験より、海軍戦力の増強を続けている。
2030年までに空母4隻による打撃部隊の創設を目指している。
練習空母:1隻(3隻建造中。2隻は原子力空母の可能性あり)
中国海軍の増強に関するレポートになります。
今後の米海軍の戦略について:
現在の海軍戦力(海軍に限らずですが)はアメリカがダントツに1位です。
台頭する中国海軍に対抗するための海軍力増強をはかると思われがちですが、問題点もあります。
建造ペースでは中国の方が米国より高い
米国内での建造能力低下のため、要望を満たすペースで海軍力を増強できないのではないかと指摘するレポートです。
株価、売り上げなどは「三菱サラリーマンさん」のブログにてよく分析されています。
株価に関しては紛争危機のリスクが低減すると下がっているようです。
株価、配当性向、キャッシュフローなどは「三菱サラリーマンさん」のブログにてよく企業分析されています。
私の見解:
配当利回りは増加中と言え1.5%足らずであり、購入するのであれば長期保有によるキャピタルゲインを目的でしょう。
不況になれば軍事費も削られます。株価の上昇は、どれだけ中国海軍の台頭に対抗するために政府がお金を出すかによるでしょう。急いで購入する必要はないかと思います。
NISA枠が回復したら購入を検討します。
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