確定申告のために損出しして利益を調整する
※課税システムは複雑です。必ず信用できる複数のサイトをあたってください。
私の記事はあくまで損益通算を知るきっかけ
としてお使いいただければと思います。
今年もあとわずかになりました。
2020/2/17〜3/16に確定申告の必要があります。
そのため2019/1/1〜12/31に稼いだ収益を整理する時ですね。
副業、投資で得られる収入を分類すると
給与所得:パートアルバイトでの給与
雑所得:日本FX、海外FX、ソーシャルレンディングの分配金、ポイントサイト、先物取引、仮想通貨
譲渡所得:株の売買
などになります。
雑所得は
給与所得者なら年間20万円以上
個人事業主、主婦、学生は年間38万円以上
あると確定申告が必要となります。
給与所得者の場合は年間20万以上の給与以外の所得があると20%の税金がかかります。
具体例を挙げると
雑所得21万なら4.2万円の税金で手取りは16万8千円
雑所得19万9千円なら無税で手取りは199000
となり手取りで見ると逆転します。
つまり年間20万を少し超えるぐらいの利益なら
FXにおいて税金が発生するのは決済した時ですので
当分回復の見込めない含み損を決済確定する事により
敢えて年間利益を20万以下に調整した方がトータルで見るとプラスになります。
敢えての損出しにより損益通算が可能となります。
ただし雑所得の中にも分類があり
総合課税:ソーシャルレンディング、海外FX、仮想通貨
申告分離課税:日本FX
と分かれています。
日本FXと海外FXは税制度が違うため、両者の間で損益通算ができません。
具体例を挙げると
日本FX①20万、日本FX②-5万
であれば損益通算によりトータル15万となり無税ですが、
日本FX20万、海外FX-5万
だと20万の所得に20%の税金がかかってきます。
ソシャレンと仮想通貨のように
総合課税内の項目であれば損益通算可能です。
ちなみに総合課税は、1年間の各種所得の合計で税額が決まります。
つまり一律20%ではなく累進課税となり
年収20-195万以下:税率15% 控除なし
年収195-330万以下:税率20% 控除97,500円
年収330-695万以下:税率30% 控除42万7,500円
年収695-900万以下:税率33% 控除63万6,000円
年収900-1800万以下:税率43% 控除153万6,000円
となります。
ポイントサイトからの収益は、税務署によって色々な見解があるようですが
厳密にはポイント付与時に発生するようです。
厳密には雑所得扱いになるようですが、
現実的には把握しがたくグレーゾーンとなっています。
※なお年の途中から無職になった場合;
そもそも年末調整がされていないため、確定申告は義務となると断った上で。。。
年収、仕事をやめた時期にもよりますが確定申告をすると、
源泉徴収で納すぎた所得税が返ってくる可能性が高いので確定申告をお勧めします。
追記:
ただし確定申告をすると日本FXのような申告分離課税で20万以下の利益であっても
利益に20%の税が課されます。FXの税金を払っても還付申請した方が得なのか、計算する必要があります。
計算は国税庁のサイトでシミュレーション可能です。
また閑散期に最寄りの税務署に直接持っていって教えてもらう事も可能です。
またふるさと納税をされた方もワンストップ特例を利用しないのであれば、
確定申告をしないと、税金が減額されずに単なる寄付となってしまいます。
確定申告(還付申請)に必要となるため
退職後に自分で支払った国民年金や国民健康保険、任意継続健康保険の納付書
・ふるさと納税 の寄附金受領証明書
は保管しておいてください。
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