ソーシャルレンディング:SBIソーシャルレンディングの元本毀損・遅延率と分配率から損益分岐点を探る 後編
前回の続きです。
SBISLは貸付先で更に4種類に分類します。
今回はデフォルトを起こした
③個人向け無担保ローンファンド
について考察してみます。
どれも運用期間は約12ヶ月 名目利回り10%と高利率です。
しかし26件中のうち
1件でデフォルト
15件で遅延を生じています。
最古の遅延は2年が経過しても完済できていません。
SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド 2017年8月
それ以降も2017年10月12月、2018年1月3月と遅延が続きます
いつ運行終了を決定するのか?今後はどれくらいのペースで返済されるのかは
サイトからは全く予測することが不可能ですので、考察は行いません。
利回り10%の案件は当然ながらリスクが大きいですね。
③個人向け無担保ローンファンドに関しては
SBISL借換ローンファンド3年 2012年7月第4号
を最後に7年半以上も運用が行われていないため、今後も募集の可能性は低いと判断し考察を行いません。
まとめ:
①オーダーメイド型ローンファンド 名目利回り3.8-8%
デフォルトがあった案件では分配金の支払いがゼロであったと仮定して、
元本毀損する案件グループを塊で引いてしまっても、
平均名目利回り4%で、投資した案件数の20%に元本毀損(-7.5%)なら
20案件に均等に分散投資をすればマイナスにはなりません。
厳し目に見積もっても
4%程度の利回りの案件に20以上の均等分散投資をすれば
マイナスになる可能性は極めて低いと言えるでしょう。
個人的には
これまで元本毀損の経験がなく、クリック合戦に参加することなく応募できる
④不動産担保事業者ローンファンド 名目利回り3-5%
にいっそ絞ってしまう方が良いと思います。
関連記事: